一般・代表質問

地域通貨「ネギー」をどのように普及させていくのか

「ネギー」を活用して、持続可能な深谷市を実現していく

 

1年間、副議長の職を務めさせていただいたため、慣例として一般質問を控えさせていただきました。今回、久しぶりに一般質問をさせていただきました。 今回は、「地域通貨導入戦略」について質問をさせていただきました。 地域通貨は、これまで全国に、それこそ何百件も生まれたと言われており、その多くの地域通貨は、運営コストの負担など、様々な問題から、実質的に消滅したとも言われております。ところが、最近、新型コロナウィルスの感染の拡大に伴って、以前のように人や物に対して、無造作に接触をすることが、大変気にかかるようになってきたことで、キャッシュレスによる決済方法が普及し、地域通貨においても「電子地域通貨」が、注目を集めていると言われています。 地域通貨を使用することで、地域経済の発展に貢献しているという意識を持つことができる、この地域通貨の導入には、期待する部分は大きいと思います。 そこで、以下の通り一般質問させていただきました。(R3.6月議会 一般質問)

 

問深谷市におけるこれまでの地域通貨の取り組み状況は。
 


答 令和元年度に電子プレミアム商品券、令和2年度に飲食店応援事業、花屋支援事業、子育て世帯ネギー支給事業、30%のプレミアム率を含んだ電子プレミアム付商品券事業を実施した。


問今は使われなくなった地域通貨もあるが、その原因は把握しているか。
 


答原因は様々あると思うが、使える場所が少ない、流通量が限られる、運営コストの捻出が困難などが考えられる。


問カードタイプの販売は考えているか。
 


答昨年度の実施結果を踏まえ、対面での販売など、より良い手法を検討している。また、コンビニのATM端末を利用した機械的なチャージもできるようなカードタイプの発行を検討している。

問コンビニ以外にも、市庁舎や総合支所等の公共施設でもチャージできればより便利ではないか。


答チャージの方法にも複数の手法がある。チャージすることにかかる、人の手間やコストも必要になるので、効率的かつ効果的な手法を検討していく

問今後、普及させていくには販売額や取り扱い店舗数を増やしていくことが大事ではないか。


答普及キャンペーン等も検討しながら、広報、SNS、各種メディアでの周知を行っていく。また、商工団体等と協力しながら普及を図っていく。

問地域課題の解決のために「ネギー」をどのように活用していくか。
 


答地域通貨「ネギー」は地域内経済循環の向上という目的に加え、地域課題解決を図り、地域一丸となって持続可能な深谷市を実現するという目的がある。地域の活動に貢献した方に「ネギー」を付与するということを本年度実施する予定である。例えば、自宅のソーラーで発電した電力を寄付していただいた場合や、アンケート調査、特定の事業やイベントに参加した場合に、謝礼的な意味を込めて進呈していきたい。魅力的で、幅広い地域通貨の活用事例を作り、検証も行って、より効果的な「ネギー」の活用について研究していく。


田口意見

地域通貨導入戦略の目的は、「地域通貨を導入することで、地域内経済循環を高め、また、地域課題の解決を図り、地域一丸となって持続可能な深谷市を実現する」ということです。
ただ単に、地域のお金を外に出さず、地域内で消費していくだけでなく、この「ネギー」をもとにしてまちづくりをしていこうとするものと考えます。
行政コストの削減にも利用できるでしょうし、地域とのコミュニケーションツールの一つとしても活用できるものと思います。
自身が健康になることで、医療費の削減になる、あるいは、ソーラー発電の電力を寄付するなど、これらも一種の地域への貢献ととらえられます。これらの活動に対して「ネギー」を進呈するなど、なかなかいい考えと思います。
地域への貢献度を目に見える形であらわすことで、自分も地域の一人として、地域に貢献しているという意識、自分も地域の一人なんだという意識、地域コミュニティーを底辺から支えてくれる、自治会活動の面からもメリットのあるものと思います。
様々なメリットが考えられる地域通貨です。

運用に必要な原資を獲得し、持続可能な地域通貨「ネギー」となり、地域が一丸となって、持続可能な深谷市にしていくために、今後の地域通貨導入戦略に期待をします。