一般・代表質問
幡羅官衙遺跡と公民館の利用促進について
平成30年2月に、深谷市側の幡羅官衙遺跡(はらかんがいせき)と熊谷市側の西別府祭祀遺跡(にしべっぷさいしいせき)とで構成される幡羅官衙遺跡群(はらかんがいせきぐん)が、深谷市では初の国史跡として指定されました。一昨年の6月にも一般質問しましたが、その後、北通り線の開通により、人や車の流れも変わってきたことから、改めて今後の展開について質問しました。
問一昨年六月の一般質問以降、検討した内容について伺いたい。
答 現地に説明版、地元の幡羅公民館や幡羅小学校にミニ展示コーナーの設置を行い、シンポジウムや講座を開催した。シンポジウムでは、市内外から約500名の方が参加し、高い評価をいただいた。今年度からは、史跡の本質的価値と構成要素を明確化し、それらを適切に保存・管理していくための基本方針として「史跡幡羅官衙遺跡群保存活用計画」の策定に取り組んでいる。
問幡羅遺跡群の今後の展開は。
答史跡幡羅官衙遺跡群保存活用計画」を策定し、事務を進めていく。
問幡羅官衙遺跡群をミニチュアで再現し、古代の役所跡をイメージするのも夢があるのでは
答遺跡を理解する上で、遺跡の模型を活用することも、良いアイデアと思う。保存活用計画の策定委員会の中で検討していく。
問芝生などを張り、子どもたちが自由にボール遊びしたり、グラウンドゴルフもできるような広場としての整備はどうか。
答史跡内の整備については、まずは保存を前提としての整備であり、市民にとって憩いの場となるような広場としての整備活用を選択肢の一つとして検討していく。
幡羅遺跡 田口意見
北通り線も開通し、交通量も増えて、多くの人たちの目に触れる機会も増えた幡羅官衙遺跡群です。交通量が増えたことは、そのままアクセスも便利な場所になったということで、深谷市の観光の目玉としてもPRできる遺跡と考えます。 幡羅地区の皆さんも、地元の貴重な文化遺産として、全国有数の文化遺産として、さらに、地域をよく理解するためにも重要な史跡として、その関心も高まっております。 市民に愛される、憩いの場としての史跡整備を望みます。
公民館の利用促進について
深谷市には、各地区ごとに体育室を併設した素晴らしい公民館・生涯学習センターが、存在しています。行政の最先端の窓口として、地域に密着した、地域コミュニティーの中核として、地域の皆さんから親しまれております。これは、全国に誇れる、深谷市の大きな強みです。しかし、この素晴らしい施設も、まだまだ十分に活用されているとは言えないと思います。もっと多くの皆さんに利用していただけるよう考えていきたいと思い、質問させていただきました。
問全国的に見ても素晴らしい施設を持つ深谷市の公民館・生涯学習センターをもっとPRしていくべきではないか。
答深谷市の公民館の特徴は、各地区に12館整備され、延べ床面積も2,000㎡を超えるものが多く、会議室、多目的室等のほか、川本公民館を除くすべての公民館で500㎡を超える体育室を備え付けている。このような公民館は県内には1つもない。素晴らしい平成30年度の稼働率は、最も高い公民館が43.8%、最も低い公民館で16.8%。1年間の利用者数は約58万5千人だが、ほとんど利用登録団体の方々で、多くの方が公民館を活用していない状況は、市としても課題であると認識している。 現在公民館を利用していない方へPRし、新たに利用していただくことが重要と考えており、公民館の素晴らしさを広くPRする方策を今後検討してまいりたい 。
問稼働率はわかったが、各部屋ごとの利用率はどうか。
答 平成30年度の部屋ごとの稼働率は、多目的室が一番高くて48.2%、続いて体育室が43.2%、会議室が29.2%、美術工芸室が20.3%、和室が16.4%、調理室が9.8%、というような状況である。
問小さいころから公民館・生涯学習センターに慣れ親しむことが大事と考える。子どもたちや学生の利用をもっと促進していくべきではないか。
答 子どもの頃から公民館を利用し、身近に感じることは、生涯にわたって公民館を利用することに繋がるもので、大変重要なことと考える。今年度は新たに卓球用具やバドミントン用具の無料貸し出しなど、休日等に家族や友人同士で気軽にスポーツできる環境を整えた。また、公民館図書室は、定期テスト期間中は学生の学習の場としてのニーズも高く、今後は会議室など空いている時間には、学習室として利用できるような仕組みづくりを検討するなど、幅広い利用を促進していく。
公民館・生涯学習センター 田口意見
全国的にも有数の、他市町村に誇れる施設を有している深谷市であり、元気と笑顔の深谷市をPRする、絶好の施設だと思います。せっかくある素晴らしい施設は、飾って眺めるためにあるのでありません。市民の皆さんに使われてこそ、初めて価値があるものだと思います。卓球やバドミントンの用具の無料貸し出し、子どもたちに会議室を学習室として提供するような検討など、利用を促進できる素晴らしい回答もありました。
しかし、部屋ごとの利用率を見ても、部屋によっては、まだまだ十分に利用されているとは言えないと思います。利用者がいない時であれば、極端な話ですが、法令や条例的にも難しい所もあるかとは思いますが、例えば、民間の企業の会合などの利用に資することも考えられるのではないでしょうか。生涯学習センターを併設、併記している意味も、将来的にはその辺も考えてのことではないのでしょうか。 もっと多くの市民に、この素晴らしい施設を使っていただけるよう、引き続きいろいろな方策を、一緒に考えていきたいと思います。