一般・代表質問
深谷市における障害福祉施策について
問昨年第5次障害者プランが策定されたが、近年の取り組み状況は。
答 「誰もが地域の一員として自分らしあく暮らせる共生のまち ふかや」を基本理念に、毎年度、評価と改善を行い、障害福祉施策の充実に努めていく。
問市民に対して、障害者を理解してもらう活動、啓発はどのように行っているか。
答広報ふかやに障害者施設の授産品を紹介するコーナーを毎月掲載し作業風景を紹介するなどして、障害者施設をより身近に感じ、理解を深めていただくようしている。また、障害者理解促進の研修の開催や、福祉健康まつり、ふれあいスポーツ大会等のイベントを毎年開催し、障害への理解を深めていただけるよう啓発活動を行っている。
問地域共生社会を目指すにあたり、障害福祉における取り組みは。
答誰もが住みなれた地域で暮らせるような、地域共生社会を目指した取り組みが、ますます重要になっている。障害福祉の分野においては、障害のある方も地域で暮らし、働くことができる環境づくりのため、共生社会への理解促進が求められている。今年度は、地域共生社会の実現をテーマにした講演会の開催を予定している。今後も地域共生社会の理解を求める啓発活動を行っていく。
問県道127号線(深谷飯塚線)以西の整備状況と今後の計画は。
答県道交差点から西側は、西大沼までを結ぶ区間の内、田谷地内の約41%が整備済である。今後は、県道深谷飯塚線から中央通り線までの区間を整備することで、国道407号線から県道伊勢崎深谷線までの約9.5km区間が連続的に接続されることから、この区間が優先になるものと捉えている。
聴覚障害者への施策について
問聴覚障害者に対する福祉施策にはどのようなものがあり、その利用人数は。
答手話通訳派遣事業(34名に対して903件の派遣)や要約筆記者派遣事業(3名に対して20件の派遣)、防災行政無線の内容をファックスで送信する聴覚障害者等情報提供事業(23名の登録者に92件の情報提供)、補装具として補聴器の交付事業(51件)やファックスの給付(3件)、来客者を光や振動で知らせる屋内信号装置の給付(2件)、災害時に手助けを受けやすくなるように活用できるバンダナの配布(手帳を新規に取得した36名)などがある。
問聴覚障害者にとって、手話は意思疎通の最も重要な手段だが、手話の普及啓発にどのように取り組んでいるか。
答 「手話を学び、聴覚障害についての知識と理解を深めるために、手話奉仕員養成講座や、より実践的な内容の手話通訳者養成講座を行い、手話通訳ができる人材の育成に努めている。
問聴覚障害者にとって、手話は意思疎通の最も重要な手段だが、手話の普及啓発にどのように取り組んでいるか。
答 平成23年に改正された障害者基本法において、手話は言語であることが明記された。市民に向けた啓発では、手話講習会の開催等、企業に対しては、障害者が働きやすい環境を整えるための、手話も含めた合理的配慮について、障害者雇用サポートセミナーや企業への出前研修、個別相談の場において啓発している。手話は言語であるという認識に基づき、手話に対する理解が深まるよう、今後も広報やホームページを活用して、啓発を進めていく。
総括意見
最後に、私の意見として以下のように申し述べさせてもらいました。
多くの聴覚障害者やその支援をしているボランティアの皆さんは、手話が言語であることを広く社会一般に認めてほしいと願っております。
もちろん、障害者基本法の中で明記されておりますことから、皆さん頭では理解しておりますが、それでは、「おはようございます。」の言葉でのあいさつと同じように、手話を使っているかと言えば、まだまだそんなことはありません。
せめて、日常の挨拶やお店での買い物の時だけでも手話で交わせるような、だれもが手話でできるような社会を聴覚障害をお持ちの皆さんは望んでおります。
深谷市議会でも以前、手話が言語であることを、当たり前に受け入れられる社会を目指して、手話言語法の制定を求める意見書を国に提出しました。近隣の市町では、手話言語条例の制定をする所も多くなっております。 以前、深谷市議会でも手話言語条例制定に向けての質問がありましたが、まごころ条例を優先することから条例化の考えはないというお話でした。
聴覚障害者やそれを支える多くのボランティアの方々は、手話は言語なんだということを当たり前に受け入れてくれる社会を望んでいます。手話言語条例なども改めて研究しながら、障害のある方もない方も、だれもが地域の一員として、自分らしく暮らしていける、「地域共生社会のまち ふかや」を目指して今後とも障害者福祉施策に取り組んでいただければと考えます。
最後に、聴覚障害者の率直(そっちょく)な意見をご紹介し、質問を終わらせていただきます。
「聞こえない立場」
私たちも、一般市民と同じように、いろいろなイベントに自由に参加したいのです。
わざわざ聞こえない人の席を決めるのではなく、自由に行って、好きなところで自由に聞きたいのです。これが聞こえない人の望みです。