活動報告

フードバレー十勝の取り組みについて(北海道帯広市)

2018年8月7日(火)~9日(木)

広大な十勝平野を背景に、管内の42の団体が「フードバレーとかち推進協議会」を構成し、力強い十勝の農業づくりと地域産業の活力向上を目指して活動しています。
地域の強みである農業を成長させ、それをもとに新たな産業を創出し、世界に向けて十勝の魅力を発信するという取り組みは素晴らしく。十勝で生産し、十勝で加工して、十勝で消費することを目指しているという。規模こそ違いますが、農業立国を目指している深谷と通じるものがあります。


このフードバレーの取り組みが、産業の振興のみならず、子育て・教育、保健・福祉、環境・都市・行財政にまで関わりを目指していることには驚きを感じました。
全国的なシェアを持つ農産物の小豆については、有名なとらやの羊羹や、伊勢の赤福(赤福は米も北海道産)などに使用されているのは安定した供給とその品質が認められた証とも取れます。また、新たな付加価値の創出として、深谷市の(株)マルコーフーズと冷凍とろろの製造受託を調印したことは、深谷市民として誇りに思うとともに、商品開発の着眼に、遠く深谷の企業を選択することに必死にがんばっていることを感じた。さらに地場産業の活力向上と銘打って、様々な食品メーカーを取り込んでいることもさすがです。
フードバレーをベースにして企業支援などの人材育成やにぎわいの創出、中心市街地の活性化など、深谷も抱えている同じ課題に積極的に取り組んでいる姿に共感を覚えるものがありました。

 

 11,000km2弱という広大な面積の中で1市16町2村が一体となった取り組みは、さすがに北海道らしいかなと感じました。農業を主産業としている点では、深谷と似かよっているところはあるものの、やはり規模の大きさが違います。多少なり深谷の政策に反映できるところがあればという思いで説明を聞いていましたが、やはり規模の違いはいかんともしがたく、深谷に同じような政策が実施できるとは思えず歯がゆい思いをした視察でした。大里が一つになればまだ可能性があるかもしれません。